“XTC-1 Vintage JBL”ニッチすぎる電源ケーブルの登場です。
これはまさにJBLのSE400S/SE401/SE402/SE408S/SA600/SA660のユーザーのためだけに開発された電源ケーブルです。これらJBLのパワーアンプ/プリメインアンプは、JBL黎明期の香り漂う銘アンプとしてビンテージJBLマニアのマストアイテムです。特にゲルマニウムトランジスタを搭載している機種に関しては、半世紀以上前のアンプとは思えない、色彩感豊かで豊潤な鳴りっぷりが魅力のアンプとして、一度この魅力を味わったらなかなか手放すことができないほど、中古市場でも人気のアンプ達です。
パラゴンなどJBLスピーカーの背面に装着され、あのパラゴンを鳴らしきるために1960年代から1970年代にかけて製品化されたSE401/402/408S、単体置きすべくケース入りとされたSE400S、そしてSEシリーズをプリメインアンプ化したSA600/660といったJBLのアンプ群は、電源ケーブルが着脱式になっており、2極の平刃の125V/15A用オスプラグが機器内に埋め込まれた構造になっています。(ただし、初期JBLにおいてもSG520プリアンプは、電源ケーブル直出し)
製品化から半世紀以上経過したこれらのアンプは、機器に関してはいまだに修理が可能で、その音質を保持することが可能ですが、こと電源ケーブルに関しては付属品電源ケーブルの劣化は否めず、導体の酸化や絶縁材の劣化によって、安全性の低下、ならびに音質を損なっている恐れもあります。汎用の市販延長電源コードを用いての代用も可能とは思われますが、視覚的にも音質的にも満足できるものではないでしょう。
この度発売する“XTC-1 Vintage JBL”は、当店店主の私物のSE401用に、個人的に製作した電源ケーブルなのですが、店主と同様に付属電源ケーブルの劣化による音質低下を懸念されているJBLファンの皆様のために、世のため人のためと、当店定番の電源ケーブルとして発表することにしたものです。
ケーブル部分には当店オリジナルのXTC-1 2Cを採用。ビンテージオーディオ機器に使っても、その音色を壊さぬよう、ビンテージオーディオ好きの当店店主が練りに練って設計した、ディップホーミングOFC導体使用の電源ケーブルの2芯タイプです。ブラウンの色合いも、JBLのアンプにマッチします。
電源プラグには明工社ME2591をベースに、ホット/コールドの電極のニッケルメッキを剥離した真鍮無メッキ品を使用。癖の少ない音色で、ビンテージ機器の味わいを損ねることがありません。
機器側のメスプラグには、パナソニック製の2極品を使用。このメス電源プラグは現行品で製造販売されているのですが、なんとも見た目がアンティークです。そしてこの丸い形状の外径と長さが、JBLのアンプにぴったり合うのです。このプラグがなかったら“XTC-1 Vintage JBL”は誕生しなかったでしょう。見た目にもレトロ感があって、JBLアンプのビンテージ感を損なうことなく、しっくりとぴったりと挿しこめます。電極は真鍮無メッキです。
機器側プラグの極性について、孔の長い方にコールド、短い方にホット線をつないでいます。どちらを上下にしても機器のシャーシ電圧は変わりませんでしたので、機器側プラグの向きはあまり気にせずに挿しこまれても大丈夫だと思いますが、実際に耳で聴いて、音の良い向きに挿しこまれるとより良いでしょう。
ケーブルの一部に、XTC-1 Vintage USと同様、米国のビンテージはんだを使用しています。すなわち、この“XTC-1 Vintage JBL”は“XTC-1 AC VINTAGE US”の派生モデルです。
長さは1.8mを標準として販売価格13,200円で製作、在庫しています。
長さの変更は問い合わせフォームでお尋ねください。10cmあたり110円追加で延長製作可能です。1.8m未満の長さ指定は13,200円のままです。
アースピンを引き抜いた2ピン仕様にも無料でできますので、ご注文の際に、その旨をコメント欄にお書きください。