Silver Harmonizer ETは、既発売のSilver Harmonizerシリーズに連なる据え置き型ハーモナイザーです。家庭用オーディオ機器、ポータブルオーディオ、車載用機器問わず、アース端子やネジがあれば、そこに固定することによって仮想アース作用にて音質向上を図れるアース接続具です。
同製品群の開発における過程の中で行われた多くの試作に基づくノウハウを、惜しむことなくつぎ込んだ製品となっており、Silver Harmonizerシリーズに共通した、再生音のもやつきを取り払い、明瞭な音像定位と、音抜けの向上、耳に付く刺激感を抑え込み、耳馴染みが良くなる効果をもたらします。
〈仮想アース構造〉
ステンレスとアルミで構成されたハウジングの内部には、スパイラル状に加工した2mmの4N純銀単線がアーシングラインとして配置されています。この銀単線はステンレス/カッパーフィラーと十分な表面積をもって接触。ステンレス/カッパーフィラーの周りに充填された数種類の天然鉱石(大蛇パウダー)により仮想アース効果を発揮します。
〈天然鉱石=大蛇パウダー〉
大蛇パウダーは仮想アースとしての効果をより大きく高め、高い解像度とS/N、ならびに広大なダイナミックレンジに寄与しています。大蛇パウダーとは、大蛇電源ケーブルシリーズに使用するべく開発された、電磁波吸収効果/静電気除去効果/制振効果を持つ天然鉱石3種をブレンドしたもので、純銀線と並びSilver Harmonizerシリーズの音質改善効果の根幹をなす、当店独自のノウハウの結晶です。
〈機器背面に設置可能なコンパクトサイズ〉
仮想アースと呼ばれるジャンルのオーディオアクセサリーに関し、開発者は10年におよぶ研究と経験を重ねてきました。そこで得た知見として、仮想アースは、それにつながるアース線を短くする方が、仮想アース効果がより強まることを発見しました。その理由として、アース線が短い方が、アース線の長さによるインダクタンスなどの影響を低く抑えることができ、高周波のノイズ成分を仮想アースまで到達させやすいからと推察されます。そこで、Silver Harmonizer ETは、機器の背面に近接して設置が可能なコンパクトなサイズを実現しました。
・直径55mm
・アースターミナル含まない高さ80mm
・アースターミナル含む高さ90mm
・質量450g
設置スペースの目安として、たばこのショートサイズの箱の高さ(90mm)、直径はワンカップ大関(直径57mm、ふたを取る前の高さ111mm)が置けるスペースがあれば、Silver Harmonizer ETが設置可能です。
底面には滑り止めのOリングが内蔵されているので、安定した設置が行えます。
ただし、Oリングはゴム製なので、経年による黒い色移りの可能性があります。色移りが懸念される箇所への設置はお控えください。
〈専用アースターミナル〉
Silver Harmonizer ETの頂上に設けられた専用のアースターミナルは、軸径を5mmとし、標準的なアースターミナルと同一としました。つまみはステンレス製、軸は真鍮無メッキ、ベースに純銅のリングを配置し、アース線をしっかりと固定できます。純銅のリングは固定せずにフリーで真鍮の軸に通してあり、これがネジ締めの際にわずかに回転することで、ワッシャーと同様に密着度を高めるように計算しています。
なお、Silver Harmonizer ETのアースターミナルは、バナナプラグには対応しておりません。軸には裸の導体を通す孔はありません。付属アースケーブル以外の配線をアースケーブルに用いる場合は、内幅5mmのYラグが装着されているアースケーブル、単線の場合は丸ペンチなどでJ字型に単線を曲げたうえ、Silver Harmonizer ETのアースターミナルに引っ掛けてください。
〈専用アース線付属〉
Silver Harmonizer ETには、長さ50cmの専用アース線が1本付属します。当店オリジナルの一種OFC0.75sq-FEP絶縁線(通称:都電荒川線)に、厚肉銀メッキされたOFCによるオリジナルYラグを圧着固定。このYラグはオーディオ機器のアースターミナルに適合する、内幅5mmタイプとされています。
なお、オーディオ機器のアースターミナルは、機器によっては内幅5mmと限りません。内幅5mm以外のYラグをご希望の方はコメント欄にご記入ください。無メッキタイプのオリジナルYラグでしたら、内幅3/4/6/8mmのご用意があります。追加料金なしにて、機器接続側のYラグをこれらに取り換えたアースケーブルでのご納品も可能です。
〈使用方法〉
オーディオ機器の背面のアースターミナルにSilver Harmonizer ETを接続してください。フォノイコライザーには必ずアースターミナルがあります。フォノイコ内蔵のアンプにもアースターミナルがあります。エソテリックやLINN等のオーディオ機器には、フォノイコやアンプに限らず、CDプレーヤーやDAC、ネットワークプレーヤー、クロックジェネレーターなどにもアースターミナルが設けられていることが多いです。
アースターミナルが無い機器は、機器のシャーシのねじを緩めて、そこにアース線を挟み込み、ねじを締める方法があります。ただし、オーディオ機器のねじをユーザーが緩めることは、メーカーの禁止事項、ないしは倦厭することです。それによって機器に損失が生じたとしても、当店も責任を負いかねますので、あくまで自己責任となります。
1台のSilver Harmonizer ETから、複数のオーディオ機器に接続することは避けてください。アースループが起きて、かえって音質の悪化をもたらす可能性があります。基本は1台のオーディオ機器に1台のSilver Harmonizer ETです。
1台のオーディオ機器に複数のSilver Harmonizer ETを接続するのは有効です。オーディオ機器によっては複数のアースターミナルを有しているので、そのアースターミナルの数だけSilver Harmonizer ETを接続すると効果は増します。
Silver Harmonizer ETをデイジーチェーン(直列に複数接続)するのは、効果が増すので有効です。
Silver Harmonizer ET同士が接触しないよう設置してください。Silver Harmonizer ETをデイジーチェーンする場合は、アースケーブルで接続してください。
Silver Harmonizer ETと機器やケーブルが接触しないよう設置してください。
付属アースケーブル以外のアースケーブルを用いることも可能です。ただし、アース線が長くなるとSilver Harmonizer ETの効果が減少しますので、あまり長いアース線(強いて言うなら2m以上)はお勧めできません。
アンプのスピーカーターミナルのマイナス側、あるいはスピーカーのマイナス端子へSilver Harmonizer ETを接続することで、音質改善効果が見られたとの報告を受けております。当店でもMC275Ver.6のマイナス端子へSilver Harmonizer ETを接続し、中高域の解像度の向上など、音質改善効果を確認しております。これらスピーカーやアンプのマイナス側への使用を試みられる場合、当店では一切の責任を持ちませんので、自己責任で行っていただきたいのですが、付属のアース線は内幅5mmなので、スピーカーターミナルに接続する際は、内幅6ミリ、ないしは8mmであることが必要です。もし、スピーカーターミナルに接続することをお考えの場合は、ご自身のお使いの機器のターミナルの軸径をご確認のうえ、アース線のYラグの仕様をコメント欄にてご指定下さい。
Silver Harmonizer ETは、あくまで仮想アースと呼ばれるジャンル、および当店のシルバーハーモナイザーシリーズに属する音質改善アクセサリーであり、機器の漏電時の大地アースの代わりになるものではありません。よって、機器の漏電時の感電事故低減にはなりません。
仮想アースは大地アースとは別物として当店では考えており、大地アースを取っているオーディオシステムにおいても、Silver Harmonizer ETは効果を発揮します。