ビンテージスピーカーやケーブルの音色とモノとしての質感には、現代スピーカーにはない魅力があります。オーディオみじんこでは、貴重なビンテージスピーカーを厳選して取り揃えています。
例えばこちらドイツのテレフンケンをはじめとしたデスクトップスピーカーたち。
デスクトップサイズの可愛らしいスピーカーで、それぞれに独特の音色と造りの良さが光ります。自分の書斎や家族のリビングにこんな愛らしいスピーカーがあって、そこから楽しい音楽が聴こえてきたら、さぞ気分が和むことでしょう。
おおむね1台あたり3万円程度のものが多いです。2台ペアで販売するものもあれば、モノラル1台での販売ものもあります。60年代以前の古いスピーカーの場合、音源はモノラルだったので、スピーカーもモノラル1本での販売だったのです。
こちらはドイツのイソフォン(ISOPHON)のイソネッタ(ISONETTA)という、なんとも可愛らしいスピーカー。
元々は窓際に置いたラジオの音を、電波の届かない奥の部屋でも聴けるよう、ラジオとつないで使われていたモノラルスピーカーです。
例えばスマホやポータブルハイレゾプレーヤーをつなげて鳴らしてもおしゃれですね。このスピーカーはアンプ非内臓なので別途アンプが必要となります。アンプは後述します。
イソネッタのキャビネットはなんと紙でできています!ユニットはオーバル型(楕円)のフルレンジで、キャビネットに強固に固定されていて取り外しはできないようになっています。
イソネッタの音色は優しくて明るくて、やはりAMラジオの音を彷彿とさせるものがありつつも、時折ハッとするような表情の豊かさを感じさせてくれます。
イソネッタはモデルチェンジを何度か繰り返していて、カラーバリエーションも豊富。現在でも生産されているようですが、現行のイソネッタはプラスチックでできた似ても似つかないスピーカーです。
やはりこのフォルムのイソネッタ(1960~1970年代製)が一番魅力的です。ちなみにこの緑色のイソネッタは私のコレクションで非売品です。別の色のイソネッタが入荷しています。
イソネッタの隣にある緑色の箱はビンテージジョインオリジナルのモノラルアンプで、これも私の私物で非売品です。ほしい方はお尋ねください。まだ製作可能かビンテージジョインに聞いてみます。
こちらはドイツのグルンディッヒの30㎝(12inch)フルレンジシステム。1本のみのモノラル仕様です。
フロントバッフルは新調していますが、それ以外はオリジナルです。柔らかい蜜のようにとろけるような音色は、いつまでも聴いていたくなってしまいます。
素敵な4本脚付きで、木製脚の先端には設置角度を自在に変えられる真鍮製エンドパーツが取り付けられており、この脚のおかげもあって、独特の浮遊感のある音色が奏でられるんだろうと思います。
さらにこちらは、アメリカはエレクトロボイス(略称:EV)の30cm(12inch)ユニット搭載スピーカー。
こちらも前述のグルンディッヒと同じく1本のみのモノラルスピーカーとしての販売です。このユニットは1つに見えて、実際にはトライキシャルの3ウェイ構成です。
EVは前述のグルンディッヒと比べて、低域ががつんと出て、ワイドレンジな傾向。現代の音源をかけてもきちんと鳴らし切る、いい仕事してくれています。
このスピーカーもフロントバッフルは朽ちていて新規で作り直していますが、それ以外はグリルネットも含めてオリジナルです。
モノラルスピーカーのセッティングは、ステレオほどシビアではありません。好きなところにポンと置いてやればよいのです。片意地を張らずに気軽に音楽を楽しめるのが、スピーカー1本のモノラル仕様のよさかもしれません。
モノラルスピーカーを鳴らすためのモノラルアンプもご用意しています。真空管アンプ風のイルミネーションランプがついた、この手のひらサイズのアンプは、実はトランジスタ型で先ほどのエレクトロボイスなども朗々と鳴らします。
入力はステレオ(3.5ステレオミニ)で、アンプ内部で左右チャンネルを合成し、モノラル出力としてスピーカーを駆動します。ACアダプタ駆動でACアダプタが付属します。
このアンプは代々木のオーディオショップ「ビンテージジョイン」のオリジナル品で、一台一台手作りで作られています。詳しくはアンプのページをご覧ください。
ビンテージスピーカーはどれも1点ものです。どんなビンテージスピーカーと出会えるか、どきどきわくわくの一期一会をオーディオみじんこでお楽しみください。